こんにちは、40代から未経験で介護職に転職したTUSKです。
今回は、認知症の症状の一つである物盗られ妄想の対処法ついて私の体験談を書いてみたいと思います。
妄想って言葉はあまり使わない方が良いんですがその方がわかりやすいと思うのでこの記事内では「物盗られ妄想」とします。
物盗られ妄想とは、読んで字のごとく「自分の持ち物を盗られた」と妄想することで認知症の方特有の被害妄想の1部です。認知症の周辺症状としては代表的ともいわれています。
私もこの5年間の介護経験でほぼ毎日のように遭遇しています。
財布を盗まれた
衣服を盗まれた
部屋の中を荒らされた
などなど、まあ様々なパターンで訴えの強さもほんとに様々
「いや~私の財布がなくなったんだわ~誰かに持って行かれたみたいだわ」
と軽い感じの訴えもありますが
時には
「警察に電話してくれ!」
と顔を真っ赤にして怒り心頭で訴えてくる場合もあります。
いずれの場合も
少し時間が経つと忘れてしまう
↓↑
また思い出す
という繰り返しが何度かあったのちに完全になかったことになってしまうのですが、ご本人は本当に物を盗まれたと思っていて怒っていたり不安な気持ちになっていることは確かですので、こちらとしても適当な対応は出来ません。
「誰もあなたのものなんか盗んでいません」
などと突き放したような声掛けをすると余計に怒らせてしまったり不安にさせてしまったりします。
自分でティッシュを使ってしまったことを忘れ「ティッシュの中身を盗まれた」と訴えている方に、「誰も人のティッシュの中身なんて盗みません」とむきになって言い返しても無駄なのです。
私も先輩職員にアドバイスをしてもらったり自分で入居者さんと話をしながら相手に合わせて色々な声掛けをしてきました。
結果、「私も探してみますからなくなった物を紙に書いておいてください」という声掛けが結構効果的なことがわかりました。
もちろん、その入居者さんの性格によっても対応の仕方は変わるのでしょうけど、まずは否定するのではなく「気持ちはわかります」「一緒に探します」「私にお任せください」という感じの対応をすれば信頼を得ることが出来るのではと思っています。
あとは、紙に書いてもらうという例のように違うことに意識が向くように誘導していくことも有効だと思います。
認知症の方は、すぐに忘れてしまいます。
それは困ったところでもありますがある意味良いところでもあったりします。
しかし、「どうせすぐに忘れるだろう」という考えで適当な対応をするのではなくその都度真剣に話を聞き向き合うように努力はしています。
それでは、今回はこの辺で
よろしければ次回も読んでくださいね~(^^♪
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