介護 転職 40代未経験からの体験談ブログ

40代から未経験で介護職に転職して6年目のおっちゃんが介護職の体験談を綴ります。40代50代から初めて介護の仕事に就いてみたいと思っている方の参考にしていただければ幸いです。

認知症(高齢者)介護 食事や水分の拒否の対処法

こんにちは、介護職歴5年のTUSKです。

 

今回は、認知症介護における食事や水分を拒否された場合の対処法について私の経験を書いてみたいと思います。

 

まずは、食事の拒否についてです。

 

認知症になって色々なことが分からなくなっても1日3回の食事はとても楽しみにしているお年寄りってすごく多いです。

 

しかし、何らかの理由で食事を拒否するという方もいらっしゃいます。

 

そういう場合、「食べたくない」と言っている(または態度で表している)人に無理に食べさせようとしてもなかなかうまくいかないかと思いますので、まずはどうして食事を食べたいという気持ちになっていただけないのか聞いてみたり、または職員同士で考えてみたほうが良いです。

 

いつもは普通に食事をとっている方の場合、何らかの体の不調を感じていて食欲がないのかもしれませんし、たまたまその時虫の居所が悪いということだってあり得ます。

 

食事前までの様子で変わったことはなかったか?

バイタルに変化はなかったか?

おかずの中に苦手な食べ物がないか?

 

など、原因を考えることが第一だと思います。

 

よくよく聞いてみると意外に多いのが歯が痛いとか歯茎が痛いまたは違和感があるといった場合です。

 

そういう場合は、固めのおかずは細かく刻んで提供したりご飯をおかゆに変えて提供することで食べていただける場合がありますし、歯や歯茎の治療をして痛みや不快感を取り除くことでまた普通に食事をとっていただけるようになるかと思います。

 

後は、数日排便が無くてお腹が苦しいというパターンもよくありますので日頃から利用者さんの排便の状況を把握しておくのと何日も出ていない場合は看護師やかかりつけの医師に相談するなどの対応が必要になります。

 

食事の拒否をする利用者さんに対して1番やってはいけなことは、無理やり食べさせようとすることです。

 

これは、年配のパートのおばちゃんとかが良くやりがちなんですが、最悪誤嚥につながりますので絶対にやめたほうが良いです。

 

介護の現場は時間との戦いですので、どうしても早く食べてもらおうと焦ってしまいがちですが、「食事くらいゆっくり食べましょうよ」というのが私の考えです。

 

そして、もう一つ食事の時間に不穏や落ち込んだ状態になり食べていただけないという場合もありますが、これに関しては「食べましょう食べましょう」としつこく言っても余計落ち込んだり不穏になったりしますので、「1食くらい食べなくても死にはしない」くらいの気持ちで食べてくれるのを待ったら良いと思います。

 

人間生きている限りは必ずお腹が空きますのでそのうち食べてくれるくらいの気持ちでいたほうがストレスにならなくていいと思います。

 

あと、おかずの中に嫌いなものがあるという場合も意外に多いので利用者さんの好みはちゃんと把握して苦手なものは出さないという風にしたほうが良いと思います。

 

「どうせ食べず嫌いだろう」と簡単に考えなんとか説得して食べてもらった結果アレルギー症状が出たりするという危険も考えられます。

 

 

そして、水分の拒否についてです。

 

これも介護の現場ではよくあることです。

 

例えば、あまりお茶を飲んだらおしっこが出て(失禁して)介護員に迷惑をかけちゃうからといった理由で水分を拒否するというパターンです。

 

こういうお年寄りって実際結構いるんですよね、そういう場合、私は「おしっこが出るのは体にとって良いことだからどんどんしたほうが良い」ということを伝えたうえで「私がいつでも付き合いますから安心してください」ということを伝えます。

 

すると、「そうかい、ありがとうね」と飲んでくれることが多いです。

 

後は、単純に飲んでいただこうと思っている飲み物を嫌いだというパターンもよくあることですので、嫌いなものを無理に飲んでもらうより好きな飲み物が何なのかを聞いて飲んでいただくと良いと思います。

 

自分の立場に置き換えれば簡単なことです、嫌いな飲み物を「飲め飲め」いわれるのは苦痛以外の何物でもないですよね。

 

そして、これは食事と同じなんですが無理やり飲ませようとするのは絶対にNGですし、何とか言いくるめて飲んでもらうというのもやめたほうが良いです。

 

1度、牛乳が美味しくないから苦手だと仰る利用者さんにベテランのパートのおばちゃんが「今の牛乳は昔と違って美味しいから」とうまく言いくるめ無理に飲んでもらったら、そのあとその利用者さんがお腹を壊されて大変苦しい思いをされたということがありました。

 

これは下手をすると命にかかわることにもなりかねませんのでやってはいけないことだと学びました。

 

後は、例えば慢性心不全など病気の症状によってあまり水分を摂ることができなかったりという場合もありますので、食事や水分の摂取量については軽く考えず看護師や施設の責任者によく相談をして対応を考えていったほうが良いと思います。

 

 

というわけであくまで私の経験上ですが

 

認知症(高齢者)介護においては、食事や水分の拒否というのは実際よくあること

 

まずは拒否する原因をよく考える

 

その方の好みや持病やその時の体調など様々な要因により対処方法は異なる

 

軽く考えず看護師や施設の責任者によく相談をして対応を考える

 

以上の点をおさえたうえで、自分で勝手な判断をしたり、無理に食べさせよう飲ませようとしないということが大切なのかと思います。

 

 

それでは、今回はこの辺で

よろしければ次回も読んでくださいね~(^^♪

 

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