こんにちは、介護職歴5年で現在派遣介護員のTUSKです。
今回は、利用者は介護員をちゃんと見ていますそして区別していますということについて書いてみたいと思います。
介護施設で働いていると、とある利用者さんが不穏状態になって介護員の話に一切耳を貸さなくなり、さらには暴力的、攻撃的になって困り果てる...
または、とある別の利用者さんが何かしらの原因がありへそを曲げてしまい、食事や服薬、入浴などを頑なに拒否するといったことが良く起こります。
しかしそのような時に、例えば施設長など職員の中でも立場が上の人が声掛けをすると嘘のように態度を変え言うことを聞いてくれるということがあったりします。
また、不穏状態になり職員に対して攻撃的になっている利用者さんが、社長が来たとたんに「あら~よく来てくれたわねえ」とご機嫌になったりすることも何度も見てきました。
やはり認知症のお年寄りでも「この人の言うことは聞いておいたほうが良い」というような感覚があるのかもしれないと私は思っています。
自分の子供時代を思い返してみると、この先生は厳しい先生だから真面目に授業を受けようとか、逆にこの先生は優しいから少しふざけても大丈夫みたいに先生を区別していたように思います。
それと似たようなもので、介護施設においても利用者さんは介護員をしっかり区別しているのです。
要するに「こいつのいうことは聞かなくても良い」と「なめられて」いるのです。
まあそれは当然といえば当然の話ですので別に良いのですが、1つ困るのはその立場が上の人が「ちゃんと話をすれば聞いてもらえる」「諦めなければうまくいく」「技術があれば大丈夫」といった風に勘違いをして精神論的なことを言い出す場合があることです。
ミーティングの場などでも、この利用者さんは強い拒否があったり不穏状態になることがありますが「ちゃんと声掛けをすれば大丈夫」「あきらめずに対応すれば大丈夫」となってしまっては何の進歩もなくまさに思考停止の状態です。
そうではなく、こういう時はこうしたら良いんじゃないか?とか皆で意見を出し合い話し合い試行錯誤していくのがチームケアだと思うのですが、上から「こうしてください」と命令されて終わりであればミーティングなんてしなくても良いのです。
利用者さんに選ばれる介護員になるというのも介護職の技なのかもしれませんし、そうなれるように努力することは必要だとももちろん思っていますが、やはり昔からの縦社会の考え方というのはいかんともしがたいものがあるのかなあと日々感じてもいます。
それでは、今回はこの辺で
よろしければ次回も読んでくださいね~(^^♪
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