こんにちは、TUSKです。
今回は、6年前に40代フリーランスから未経験で介護職に転職してから今までに経験したことを改めて綴ってみようと思います。
40代、50代でフリーランスから正社員として介護の仕事をはじめて見ようと思っている方がおりましたら少しでも参考にしていただけたらと思います。
フリーランスから介護職(正社員)に転職したきっかけ
もともと私は20代の頃からフリーランスとして商売を営んでおりましてその商売がだんだんと上手くいかなくなってしまい金銭的に不安定な時期を数年過ごしていたため「少なくても良いから毎月きちんと同じ金額を稼げる仕事がしたい」と考えるようになりました。
それから、なんとなくですが40歳を機に全く違う仕事や生活をしてみたいと考えていたということもありましたので思い切ってフリーランスやめて、正社員として転職をしました。
で、なぜ介護職に?というのは
・知人に「あなた介護の仕事が向いてるかもよ」といわれたこと
・なんとなくだけど安定してそう
・求人を見る限り待遇面もしっかりしていそう
・休みが多い
・超高齢化の今の時代に必要不可欠な職業なので経験を積めば食いっぱぐれることがなさそう
・上記と同じ理由で40歳未経験でも簡単に就職できそう
とりわけ、若いころからフリーランスでやってきた私は正社員として働いた経験がなく「ボーナス」なんてものもいただいたことがありませんでしたので求人をみながら
「うっわ~ボーナスって月給の2か月分ももらえんの~?すっげー!!しかも年に2回ももらえんの~?すっげー!!」
と1人舞い上がってしまいました(^^♪
ちなみにハローワークや地元の求人雑誌、ネットの求人サイトなど色々チェックして比較してみた結果、最終的に私が利用したのは介護や福祉の仕事に関する求人情報サイトです。
転職活動はすんなりと
というわけで、色々な(1部不純な)動機のもと介護職への転職を決め就活をはじめて見たのですが、住んでいる町がド田舎のため選択肢はあまりなく、しかもどこも人手不足という事情もありまして面接を受けた3施設全てで合格の通知をいただきました。
そのなかで実際に施設内を見学させていただき1番雰囲気が良いと感じた今の会社に決め、他の2社には断りの連絡をし、めでたく介護施設で働き始めたというわけでした。
ちなみに、私の感覚では40歳未経験ですと就活は当然苦戦するかな?と思っていましたが、意外にもどこの会社さんも「ぜひともきてください!」的な雰囲気でほんとにすんなりと就職することができました。
5年介護職を経験した今となっては
どこも人手不足なのでぶっちゃけ「誰でも良いから来て欲しい」と思っていると思いますし、下手に経験を積んでいると「前の職場ではこうだった」「今までこうやってきた」みたいなエゴが強く会社側からすると使いづらい感じの人もいたりしますので未経験者は逆に喜ばれるというのもわかってきました。
しかも、特に田舎の高齢者施設では職員・パートさんも年齢が高い方が多いため40歳くらいですと若手のほうで「若いにーちゃん」という扱いになりこれもまあまあ気分が良かったりします。
というわけで、40代フリーランスから未経験での介護職への転職活動は上手く行き早速働き始めたわけですが、介護職に転職して良かったと思うこともありますし、後悔している面もやっぱりあります。
まずは
40代から未経験で介護職に転職して良かったこと
・はじめてなので全てが新鮮
・40代はまだまだ若手
・わりとちやほやされる
・ご飯が美味しい
・痩せた
・充実した休日
・やっぱり嬉しいお給料と手当
こんなところでしょうか(^^♪
1つ1つ解説していきますね。
まずは、当然といえば当然なのですが「はじめての経験なのでやることなすこと全てが新鮮」でした。
やはり、介護職の仕事の内容や高齢者・認知症の事など今まで全く知らなかったことを先輩職員に教えていただき実際に体験しながら覚えていくのは新鮮で楽しかったです。
もちろんきれい事ばかりではありません。
まあ特に排泄介助などはじめは「うっ...」とか思うこともありましたが、そんなのは慣れですよね。数日たてば当たり前になりなんとも思わなくなりました。
とにかく最初の頃は楽しいと思うことばかりだったような気がします。
そして、介護業界(特に田舎の)では40代はまだまだ若手の扱いです。
私が働き始めた施設も職員・パートさんの年代は高めで70歳を過ぎている方も数人いてびっくりしたことを思い出します。
事あるごとに「若くて良いねえ」「これからの人なんだから」みたいなことを言われました。
40歳を過ぎてまわりからオジサン扱いされることが増えてきたので「若い人」扱いされるのは素直に嬉しかったです。
そして、やはり女性(おばちゃん)が多い職場ですので独身の若いおにいちゃんという立ち位置の私ははじめはけっこうちやほやしてもらえたのもうれしかったですね。
未だに、おかずをおすそ分けしていただいたり、野菜や食材をいただいたり、お菓子やジュースなど差し入れしていただいたりとかわいがっていただき助かってます(^^♪
それから、私の働いている施設では入居者さんの食事介助をしながら職員も一緒に同じ食事を食べるのですが、この食事が和食中心のヘルシーないかにも「おふくろの味」的メニューばかりなのでとても美味しく食事が楽しみの一つでもあります。
ここでも「若いんだからいっぱい食べなさい」と私だけ多めに盛り付けしてもらったり、おかわりさせてもらったりしてかなり助かっています。
と、人一倍食べさせていただいてるにも関わらず、やはり栄養バランスの良い食事とある意味体力勝負の仕事内容のおかげで働き始めて1年で30キロ近く痩せました(^^♪
まあもともとかなりだらしない生活をしていたせいで太っていましたので、規則正しい生活をして毎日汗だくになるほど体を動かしているわけですから痩せる(元の体型に戻る)のは当然ですね。
痩せると「ちゃんとご飯食べてるのかい?」と心配してくれてまた食べ物をもらえたりするのでそれもラッキーでした。
あとは、フリーランス時代には自由な反面、決まった休みなどはなくなんとなくだらだら毎日が過ぎていく生活でしたが雇われだときちんと決まった休日というのがあるので予定が立てやすく、「次の休みは何をしよう、どこへ行こう」と考えながら過ごす毎日は思いのほか充実していました。
そして、なんといっても給料です。
もちろん、ご多聞にもれず介護職の給料は安いです(^^♪
でも毎月決まった日に決まった金額をいただけるというのはありがたく心の余裕につながります。
そして、転職経験豊富な同僚曰く
「うちの会社は他と比べても福利厚生などの待遇面はしっかりしている」
ので給料+αの手当てもうれしく助かりました。
なんといっても40歳過ぎでの人生初ボーナスは嬉しくてちょっと泣きました(^^♪
とまあ、こんな感じで
40代から未経験で介護職に転職して、私の場合は良かったことがたくさんありました。
が
しかし
当然、良いことばかりではありませんでした。
40代から未経験で介護職に転職して後悔したこと
・職員同士の人間関係に悩まされる
・入居者さんの事故やケガ病気に落ち込む
・給料が安くて生活がしんどい
こんなところです。
40代にして初めての介護職でしたが仕事の内容自体は特に難しいこともなく、確かにはじめは体力的にキツイと感じることがありましたがそれは慣れてくるに従い無くなりましたし基本的には楽しんで毎日仕事に励んでいました。
でも、やっぱり良いこと楽しいことばかりではなく嫌だなあと感じることもありましたので
1つ1つ解説していきますね。
まずは、介護職あるあるなのかもしれませんが
職員同士の人間関係
についてです、私が働いている施設は圧倒的に女性(おばはん)の職員が多い職場でしたので
いじめ、パワハラ、陰口の言い合いや派閥争い
が横行していると感じました。
働き始めの頃は、お客さん感覚でみんな遠慮がちに優しく接してくれたのですが、3か月もたつと「そろそろ戦力になってくれないと困る」という無言の圧力を感じるようになってきました(>_<)
はじめは丁寧な言葉づかいで仕事を教えてくれて「なんて優しい人なんだ」とさえ思っていた直属の上司がだんだん命令口調に変化していき、怒鳴られる事も増えていき、こりゃ完全にいじめだなと感じるくらいに日々叱責を受けるようになりました。
こちらが黙ってしたがっているとそれは日に日にエスカレートしていき、かなり理不尽、そして人間性を貶められるようなことも増えていき完全にパワハラ状態でした。
そして、別の先輩職員(かなり年下)からもいじめを受けるようになり先の上司とこの先輩職員のおかげで一時期仕事に行くのが嫌になり通勤途中の車を停めこのまま家に帰ってしまおうかと悩んだこともあります。
また、おばちゃん職員の間には派閥のようなものがあり「あの人とは仲良くするな」「あの人のいうことは信用するな」という空気を感じることが多々あり実際に同様のことを言われることもありました。
仕事のやり方に関しても経験のある方は自分なりのやり方を持っていて、いったい誰のいうことを聞いたらいいのか?と迷うことが多く嫌になりました。
仕事をはじめて3か月~半年くらいのこのころは、仕事を辞めたいと思うこともあったのですが、なぜ辞めなかったかのかというとそれ以上に転職して良かったと思うこと、楽しかったことの方が勝っていたためだと思います。
仕事でもなんでも良いことばかりではないというのはもうこの年になればよくわかっていますので、ある程度のあきらめの気持ちと、とにかく早く仕事を覚えて一人前になるまでは我慢しようという気持ちで頑張りました。
そして、もう1つキツイなあと思った点は
入居者さんのケガです。
私が働いている施設の入居者さんは全員「認知症」の方たちです。
例えば、自分が歩けないというのをわからなくなっているため立ち上がって歩こうとするという行動を頻繁にする方もいたりして目を離すことが出来なかったりします。
しかし、1人の方を四六時中見ているというわけにもいかないという現実的な事情もありどうしても転倒してしまいケガをしてしまうということも起きてしまいます。
「仕方がない」「今度から気を付けよう」と他の職員さんは励ましてくれるのですが、自分がちゃんと見守りをしていれば○○さんがケガせずに済んだのではとどうしても自分を責めてしまいます...
そして、これは働く前からわかっていたことなのですがやはり給料は安いですよね~(+_+)
毎月決まった日に決まったお金が頂けるという安心感とは裏腹にいくら頑張っても年に一度の(数千円の)昇給しかないので、それまで「頑張ったら頑張った分だけ」収入を増やすことが出来るフリーランスの世界で生きてきた私にとってはやっぱり物足りない気持ちがいまだにあります。
まあ、自分自身の収入については副業その他で増やしたりできますし、贅沢しなければ生活にこまるようなことはありませんのでまあ良いのです。
しかし
これはどこでも同じなのかもしれませんが、給料が安いせいで
雇用が安定しない→人手不足→負担が増え忙しい
という悪循環がどうしてもあります。
この点については今後劇的に良くなるということは望めませんが少しでも状況が改善できるように、会社側にも積極的に要望を伝えるようにはしています。
ちなみに、いじめやパワハラなど人間関係の問題については自力である程度の改善をすることが出来ましたので、この点については1つの事例としてこのブログでも体験談を書いています。
よろしければ、あわせてご覧ください。
それでは、今回はこの辺で
よろしければ次回も読んでくださいね~(^^♪