こんにちは、介護職歴5年のTUSKです。
今回は、入浴拒否の対処法について私の経験を書いてみたいと思います。
食事・水分・薬ときて次は入浴拒否についてです。
これも介護職あるあるだと思います。
ちなみに、入浴を嫌がるお年寄りはたいていひげそりや口腔ケアも嫌がります。要するに大体の場合は面倒くさいわけです。
「歯なんて磨かなくても死にはしない」「1日くらい風呂に入らなくたって死にはしない」「働いていないのに汗なんかかかないんだ」というのが常套句です。
確かに、実際倍以上生きている人たちのいうことなので説得力があるんですけどね。
しかし、きちんとした身なりをして、清潔を保つことは認知症状の進行を抑えるための基本中の基本ですからこちらも引き下がるわけにはいきません。
まず面倒くさがる利用者さんに入浴していただくための第一歩は、あらかじめ声掛けをしておくということです。
急に「これからお風呂ですよ」といわれるとすぐに行動に移すのを面倒に感じ「ちょっと調子悪いから今日はやめておく」なんて言い訳をして拒否ということになりがちですので、入浴日にはあらかじめ「今日はおふろの日ですよ温まりましょうね~」など声掛けをしておくと多少の心の準備ができるのかすんなり入っていただけることも多いです。
もちろん、相手は認知症のお年寄りです。1度声掛けをしてもすぐに忘れてしまいますのでことあるごとに、今日はおふろの日ですよ~と声掛けをします。
それでも、「俺は(私は)入らない!」と拒否された場合は、「今日は○○さんにお風呂に入ってゆっくりしてもらいたいから私が一生懸命お風呂掃除をして○○さんのために暖かいお湯を入れました」といかにもあなたのために私頑張りましたとアピールし情に訴えます。
すると「おおそうか!それなら入ってみるか!」と入っていただけることもありますし、それでもだめなら少し時間を置いたり、声掛けする職員を交代したりして対応します。
あと、男性利用者の場合「ぜひ私にお背中流させてください押忍!」といった感じで舎弟感を出す声掛けも有効かと思います。
あとは、1番風呂が好きで人が入った後には入りたくないという方もいますのでそういう方にはなるべく1番に入っていただけるよう職員同士で相談したり、そういう方が複数いる場合は2番目以降の方には「ちゃんと掃除してお湯も入れ替えしたので大丈夫ですよ」と声掛けをして入っていただきます。
また、男性職員が声掛けしても断固拒否なのに若い女性職員が声掛けすると「そうか~」と鼻の下を伸ばして喜んで入っていただけるパターンや、女性利用者さんの場合仲のいい利用者さんと「○○さんと一緒に入りませんか?」と声掛けして一緒に入っていただくということもあります。
時には、お風呂嫌いな利用者さんにお風呂好きな利用者さんから「一緒に入ろう」と声をかけていただくということもありますね。
とこんな感じで皆さん大体お風呂は好きですから最初は嫌がっても結局は「良い風呂だなあ」と喜んで入ってくれますね。
まあ、どうしても頑なに拒否された場合はそれこそ「1日くらい風呂に入らなくたって死にはしない」ので割とすんなり諦めます。
それから、入浴拒否で1つ気を付けなくてはいけないのが「今日は調子が悪い」というのが面倒なための言い訳ではなく本当に具合が悪いこともあり得ますので、入浴日には朝のうちから利用者さんたちのバイタルはもちろん変わった様子がないかなど良く様子を観察しておくことが重要です。
あと、お風呂好きな利用者さんで多少具合が悪くても無理してでも入りたいという方もいたりしますので、その辺も注意が必要です。
私自身は、お風呂が大好きなのですし、お年寄りってお風呂好きという先入観がありましたので、はじめはお風呂に入りたくない人がいるなんて信じられないとびっくりしましたが慣れてくると「はいはいいつものやつですね」といった感じで余裕をもって対応出来るようになりました。
それでは、今回はこの辺で
よろしければ次回も読んでくださいね~(^^♪
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