こんにちは、介護職歴5年のTUSKです。
今回は、短期記憶障害の対処法について私の経験を書いてみたいと思います。
短期記憶障害というのは所謂「かあさん飯はまだかい?」というやつで、さっきご飯を食べたばかりなのにすぐに忘れてしまう、さっきトイレに行ったばかりなのにすぐに忘れてしまう、同じことを何度も尋ねてきたり、同じ話を何度も繰り返し話したりといった感じで直近で起こった出来事をすぐに忘れてしまうという認知症の症状の1つで、加齢とともに増えてくる「物忘れ」とは別物です。
私的には、忘れてしまうというよりも新しいことを覚えることが難しいという感じでとらえています。
これは、大体の認知症の方に見られる症状で、昔のことは事細かによく覚えているのですが、その昔話をついさっき話したことを忘れてしますので何度も同じ話を繰り返すということになります。
認知症(高齢者)介護を経験したことがある方なら何をいまさらという話なのですが、私自身、介護職を初めたばかりの頃は冗談かと思うくらい同じ話を繰り返したり、何度もトイレに通ったりする方がいてとてもびっくりしたのを覚えています。
そういう方と接するときは、大前提としてまずはこれは病気の症状の1つであるということをわかっておかなくてはいけません。
介護員を困らせようとして何度も同じことを聞いてくるのではなく、あくまでもその利用者さんは「初めて」聞いているんだということを理解して「何回も同じことを聞かないで」とか「さっきも話したでしょ」みたいな対応をしないように注意が必要です。
このような対応をすると利用者さんは不安になったり怒ったり最悪の場合は、物盗られ妄想などの他の周辺症状症状を引き起こし不穏状態になったりすることもあります。
ですから何度同じことを聞かれても「初めて」聞いたかのように毎回受け答えをしたり、さっきトイレに行ったばかりなのにすぐに忘れてしまい何度もトイレに通ったりする方がいても今回が初めてのような振る舞いで付き添いをするという対応が必要です。
短期記憶障害がある方でも嫌なことを言われたりされたりすると意外にいつまでも覚えている場合が多く後々自分が大変な思いをするということになりかねませんので「さっきもトイレに行ったばかりでしょ!」「また行くんですか~?」みたいな利用者さんに対して怒ったり馬鹿にするような対応はしてはいけないです。
後は、例えば食後に「歯磨きをしてくださいね」とお願いをしたときにその場では「わかったよ~」と返事をしてもご自分の部屋に戻るまでの間にそのことを忘れてしまったりしますので、必ずなにかお願いをしたときにはそれをやり遂げるまで見守りや確認をすることも大切です。
この人はなんでも自分でできる人だから大丈夫だと油断していると、その油断がトラブルの原因になってしまうこともあり得ます。
というわけで、認知症の方と接するときには自分の中の常識が正しいことではなく、あくまでも利用者さんが第一というのを前提としてたとえ間違ったことでもまずはそれを許容するということが大切なのかなと思います。
もちろん、危険なことであったり、命にかかわるようなことは、真摯に話をして納得していただくということも大事なことです。もちろんそれも何度も繰り返し話を聞いていただきます。
介護職は、待つこと我慢することも大切な仕事の一つだと思います。
それでは、今回はこの辺で
よろしければ次回も読んでくださいね~(^^♪
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